「教室を開業したい。でも、怖い。」
「失敗したらどうしよう」
「生活費がなくなったら?」
「生徒が来なかったら…」
これは、これまでに相談を受けた開業希望者の方の声です。
怖くて当然です。むしろ、それだけ本気で人生をかけようとしている証拠とも言えます。
この記事では、ダンス・ヨガ・バレエなどのスタジオ系教室を開業しようとするあなたが感じる“開業の恐怖”を、どう捉え、どう乗り越えるかをお伝えします。
読み終えるころには、「怖いけど、進んでみようかな」と思えるようになっているはずです。
開業が怖いのは当たり前。あなたが「普通」です
不安や恐怖を感じるのは、むしろ自然で健全な反応です。
開業には「お金」「集客」「失敗への恐れ」「生活の変化」といったさまざまなリスクが伴います。
だから、怖くて当たり前。みんな同じです。
SNSやメディアで目立つ成功者たちも、最初は不安を抱えていたはずです。
むしろ「怖い」と感じる人ほど、現実をきちんと見ていて、責任感がある証拠とも言えます。
まずはその恐怖や不安を紐解いていきましょう。
不安なことを全て書き出そう
不安の正体の大半は「分からないこと」。
頭の中でグルグルしている間は、どんどん不安が大きくなっていきます。
▽分からないことリストを作ってみよう
そこでやってほしいのが、「分からないことリスト」の作成です。
たとえば
- テナントはどうやって探す? 条件は?
- 集客はどう始めればいい? ネット広告? チラシ?
- チラシの作り方は? 誰に頼めば?
- 初期費用はいくらかかる?
- 経理は? 簿記の資格は必要?
- 講師との契約方法は?
- 集金方法は? 現金? クレジットカード?
- ホームページはどう作る?
ちょっとした疑問でも全部書き出しましょう。動き出す前は”分からないことが分からない状態”です。
でも大丈夫。
書くことで頭の中の“モヤ”が課題に変わり、解決の準備が整います。
▽ 分からないことリストは「聞いて」解決しよう
リスト化したら、一つずつ解消していきます。
- 経験者や専門家に相談する
- 知り合いの経営者に聞いてみる
- 商工会議所などの機関に問い合わせる
もちろん本やネット検索、AIに聞いてみても良いでしょう。でもなるべく人に聞くことをおすすめします。
親や友人、パートナーなど“経験のない人”に相談すると、反対されたり逆に不安を煽られることがあります。
「嫁・夫ブロック」「親ブロック」「友達ブロック」という言葉があるように、身近な人には基本反対されます。これは多くの起業経験者が通る道なんです。
なので相談するなら公的機関や専門家、経営者など経験がある方にしましょう。
店舗経営をしている人に相談すれば、あっさり解決できることがほとんど。
「それはこうすれば大丈夫」とスッと道筋を教えてもらえることも多いです。
まずは動くことが大切
ひとつ覚えておいていただきたいことがあります。残念ながら…
店舗開業でわからないことは1000個以上出てきます。
知れば知るほど分からないことが増えていきます。
だからこそ、「動きながら」という姿勢が大切。いくら事前に勉強したところで、百聞は一見にしかず。
まずは一歩踏み出して、知らないこと知り、出来ないことができるようになる。
これを繰り返すことでしか、開業の恐怖や不安は解消されません。というよりかむしろ開業後でも不安や恐怖と付き合っていくことになります。一番もったいないのは不安で動けないことです。
やってみてから見える景色があります。
最初の一歩は、小さくていいんです。
最後の一押しは何か・・
店舗開業は100%成功するなんて確証はありません。もし失敗すれば長年貯めてきたお金はなくなり、生徒の行き場もなくなり、信用も無くすかもしれません。親に借りたお金、金融機関から借り入れたお金はどうすれば。。
怖いですよね。
だからやる人が少ないんです。リスクを取らなければ失敗もありません。
それでも店舗として教室開業する方はどんな人なんでしょうか。
店舗を開業する方の共通点は・・
「自分にはこれしかない」
という人。決して儲けたいからという理由ではないです。自分の生きてきた延長に教室開業がある。そう確信している人です。もし失敗したら後悔しますか?後悔しませんか?開業している方は「後悔しない」と答えると思います。
【やる・やらない】はどちらが正解という話ではありません。自分の人生、後悔がない選択をしていただきたいです。
まとめ|“怖さ”の中にこそ、あなたのスタートがある
恐怖は、本気で向き合おうとしているからこそ生まれる感情です。
・不安は「分からないこと」だから、書き出して見える化する
・完璧を求めず、動きながら整える
・“やりたい”という想いを信じる
・相談相手は「知っている人」を選ぶ
怖いからやめるのではなく、怖いけどやってみる。
それが、経営者としての第一歩です。
あなたの「やってみたい」が、きっと誰かの人生を変えるきっかけになります。